Tokyo Mac Blog

日本でも、今すぐ劇場やNetFlixで
観られる映画祭受賞最新作品特集

今週は歴史に残る(?)前代未聞事件発生のアカデミー賞で印象深いあのハリウッドどメジャー作品と、1月からスタートして今月末まで公開中の中国映画、そして番外編としてNetFlixで観られる2017年映画賞受賞の最新作と4本ご紹介!
どれもオススメですよ。

 

『ラ・ラ・ランド』
(いい意味で)陽<陰 かも。

『ラ・ラ・ランド』(デイミアン・チャゼル監督)

最早、説明不要のアレです。アカデミー賞での事件もあらゆるニュースサイトが採り上げているので割愛。

 

今週のポイント

●「ミュージカル映画が苦手だ!」という人もぜんぜんOKですよ。
(筆者も大の苦手。『ラ・ミゼラブル』で爆睡した経験有り)

●もう最初から最後まで踊って恋してハッピーコメディ!ブロードウエイ!WE LOVE ディズニー!ではないです。(いい意味で)陽<陰 かも。

●2017年の文化で解釈した、クラシックスタイルの映画とでもいいましょうか・・・

●監督は弱冠32歳。アカデミー監督賞では80年ぶり以上の若手受賞だそうです。

●『セッション』同様、やっぱりどこかが変でいい意味の違和感がうっすらとあります。ハリウッドの浮ついた演出じゃない。演出が新しいのでしょうか。ヨーロッパの匂いも感じます。フランスのミュージカルベース?

●ダンスシーンはやっぱり圧巻。できればIMAXとかデカイ画面で観た方が良いかもです。

●サントラもオススメ。

いろいろとリアルなことを表現しているミュージカル映画でした。

夢も恋も仕事も、2017年の現在のリアルがちゃんと描かれているかと。
「セリフの途中でいきなり歌いだす」というあの嫌いな人には違和感しかない空気は皆無。フツゥにみられます。このあたりの「基本的にはミュージカルなのに苦手な人も観られる」作りがうまいなあ、と。

ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンという二人の主演はもう2017年のいま現在でのミュージカル映画のベストカップルとしか言いようがないです。ハマってます。

エマ・ストーンは『スパイダーマン』女優の印象しかなかったんですが、コレは迫真の演技でした。女優賞納得。ミュージカルの歌でウルウル来たのは生まれて初めてでした。

曲、いいですね〜。観た後、しばらく頭の中で主題歌の旋律がループするはずです。サントラ、買っちゃいましたよ。まさかミュージカル映画のサントラを買う日が来るとは・・・という。

ポスターや予告編のイメージに反して、お一人様で観てもいいし、男性が観てももちろんいいし、10代、20代よりもむしろ35歳あたりから上の大人が観た方がわかるだろうし、それでいてカップル、女子会、ご夫婦でもハマるという。

ミュージカルという、ある意味ジャンル映画の現在進行形、とりあえず観ておいた方が得策!

『ラ・ラ・ランド』 公式サイト
http://gaga.ne.jp/lalaland/

 

「映画のリハーサルも撮影できる。そう、iPhoneならね。」
(oriver.style cinemaより)
https://oriver.style/cinema/la-la-land-opening/

 

『ブラインド・マッサージ』
設定、ストーリー、画面(撮影)。
あなたが観た(る)ことのないことを
体感する映画ですよ。

 

『ブラインド・マッサージ』(ロウ・イエ監督)

 

さて、2本目は、真逆の単館系。しかも、中国映画をご紹介。

今週のポイント

●中国映画を絶対に侮るなかれ!映画に国境なし!とは言いつつ、ハリウッドや邦画じゃコレは
無理だろうという映画です。

●『愛のむきだし』という映画がありますが、言葉的にまさにそれです。
むきだしの愛。生々しい、リアルな愛の映画なのかも。

●基本的には、タイトル通り、視覚障害のマッサージ師の物語、マッサージ院が舞台となって
います。

●観終わった後に、劇場全体からいろいろな考えが詰まったため息が聞こえてくるようでした。

 

なにか新しい映画で、新しい体験がしたいと探してる方には、ど真ん中ストライク!な映画ですよ。

監督さんは映画通の方には既に定評あるロウ・イエという監督。この監督さんには世界じゅうにファンがいて(ベルリン映画祭銀熊受賞)、そのファンの方たちの間でも最高傑作レベル!と絶賛されているようです

とにかく、設定、ストーリー、画面(撮影)のすべてが、あなたがあまり観たことのないモノになっているはずです。といってもそれは、「アートでスカした(笑)感じ」ではなく、とてもリアルな体験です。

例えると・・・ドキュメンタリー映画って、視点は第三者で出来てるじゃないですか?じゃなくて、ドキュメンタリー映画のそのシーンのど真ん中に当事者として居合わせている感覚なんです。視覚の障害が、主観で映像化されていたりもします。それはそれは生々しい。映像の力がスゴイ。もちろん、ドキュメンタリーではありません。体力を使う映画です。哲学的なことを考えちゃったりもします。

視覚障害の感覚を疑似体験する映画とも言えます。体験してその先のことをいろいろ考えるようになるはず。今月24日までなのでお見逃しなく!

 

『ブラインド・マッサージ』公式サイト
http://www.uplink.co.jp/blind/

 

『ホワイト・ヘルメット シリア民間防衛隊』
(NetFlixオリジナル作品)
先日のアカデミー賞・短編ドキュメンタリー賞受賞作品

 

劇場上映最新作品をご紹介するこのコーナーですが、今回はアカデミー賞記念ということで、2つの最新映画祭受賞作をご紹介。なんと、2作品共にNetFlixオリジナル作品なのです!つまり、下のリンクをたたいてもらえば、今すぐ観れますよ。いや、もう時代を反映してか、配信作品がどんどん映画祭の賞を受賞するようになったんですよ!(グラミー賞も配信オンリーアーティストが受賞しちゃったりしていました)

まず、先日のアカデミー賞で短編ドキュメンタリー賞を受賞したのがこの作品です。今年のアカデミー賞で一番早くに、日本のリビングで、いや、通勤・通学・入浴中に観ることのできる作品。

ホワイトヘルメットの解説はもう不要でしょうかね。あらゆるニュースサイトで伝えられている内戦が続くシリアに存在する民間のレスキュー隊的な人々のドキュメンタリー。40分と短い尺の中に戦場の生々しい映像が続くドキュメンタリー。

ホワイトヘルメットに関しては様々な政治的な流れなどあり、我々編集部ごときでは手に負えない物件なので詳細は割愛。なんにしても、リアルな感動シーンあります。ここは泣きます。このシーンがこのドキュメンタリーの核となっています。

https://www.netflix.com/jp/title/80101827

 

『この世に私の居場所なんてない』
(NetFlixオリジナル作品)
(メイコン・ブレア監督)
2017サンダンス映画祭審査員グランプリ受賞作品

こちらは正反対の毛色の怪作にして快作!サンダンス映画祭(タランティーノ監督、ジム・ジャームッシュ監督、『ソウ』とか『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』などを有名にしたといえる映画祭です)の審査員グランプリを受賞した作品。

映画館公開じゃなくて、NetFlixオリジナル作品です。ジャンル分けは不可能なんですが、暫定的にクライム・サスペンスとしておきます。基本的にコメディなんですが、だんだん笑えなくなってくるという。いや、笑えるのか実は?という。

いやこれ!頭がおかしいです。この監督!まるで「口から出まかせに喋ったホラ」を実写化したような、小学生が書いた脚本を大人が真面目に演出したような・・・タランティーノやコーエン兄弟映画とも違うし、笑えるちょいとおバカな犯罪映画とも違う一種の新しさもあって。テンポよく、ええ!??という間にポンポンと異様な展開になるので中だるみなど一切無し。この異様さ、おもしろさにはサンダンス受賞したことも納得しちゃいます。新しい!

ただ単に、映画館上映したものを放映する、あるいは連続ドラマを放映するだけじゃない。NetFlix(他配信サービス含め)の新たな存在意義がこれからどんどん浸透していくハズ。映画館「じゃ」絶対に観れない映画と、映画館「じゃないと」絶対に観れない映画が混在する時代・・・不思議な時代。そして、おもしろすぎる時代です。そんな時代を体現するような怪作、NetFlixに加入している方はこのまま、クリックでどうぞ!

(写真撮影協力:Cotie 杉並区・アメリカ雑貨)

https://www.netflix.com/jp/title/80100937