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【レビュー】Thin Pack 2.0

進化した超薄型スマートリュック。

Appleデバイス用のアイテムを中心にして「これが欲しかった」をテーマにリリースし続ける、日本発ブランドのMinZ(ミンズ)の大ヒットプロダクト【Thin Pack(シンパック)】。
製作・販売が終了した米・Betabrand社の人気薄型バッグ【Under-The-Jack Pack】を祖として薄さわずか3.8cmという驚異的なスリムフォルムのスマートリュックが2019年・年末に誕生。「着る、スマートリュック」として発売直後から、大人気製品となりました。

 

 

そして、いよいよ、待望のバージョンアップ。【Thin Pack 2.0(シンパック 2.0)】が新登場となりました。改良/追加は、なんと17箇所!新たに生まれ変わった感強し、の強力進化
既存機能、新機能合わせて、Thin Pack 2.0を細部まで徹底的に解説するエントリーを走らせます!

もちろん、Thin Packの最大の特長である「3.8cmのスリムなフォルム」は健在。収納部や、背面に保護パッドなど追加しているにも関わらず、薄さはキープされています。

 

身体に沿うように背負うことが可能な、Thin Pack 2.0。既に前バージョンでお馴染みの「不思議なことに、 背負うと、かなり軽く感じる」。無駄なく、MacBookやiPad、PC、タブレット収納をメインとした究極のスマートリュックにすると、デバイスの重さもこんなにも軽く感じます。Thin Packを最初に背負った時に、ほぼすべての方が抱く感想です。

 

 

コレも既にお馴染み。スリムなフォルムなので、上からジャケットやコートを着てしまえば、あなたの姿は明らかに「手ぶら」。ポケットを背中に装着しているようなものです。「アレ?今日、手ぶらなの?MacBook Airは?」と言われます。

 

 

他にもスリムなフォルムのメリットは、毎日の生活の中にいくつもあります。

❶交通機関での混雑時、邪魔になりません。手ぶらで乗車している感覚なのですから。誰かの身体に自分のリュックが触れているかも、という不安も無し。MacBookとiPhoneくらいだったのに無駄に大きなリュックを使っていたあの日々とは、もうサヨウナラ。

アクティブ性、アップ。身体に沿った超薄型リュックは、まさに「着る、リュック」。行動性も通常のバッグよりも身軽になります。階段、早く歩く、走る、あるいは自転車やバイクでの走行…「アレ・・・??MacBook Proってこんなに軽かったんだ!」と感じてしまうハズです。

 

 

雨天時に、最も大活躍するスマートリュックではないでしょうか?身体に沿った薄さ3.8cmなので、「フツウに傘をさす」だけで、リュックも余裕で雨から守られます。リュックやバックパック、ショルダーを背負いながら傘をさす場合、バッグを濡らさないように傘をバッグ側に優先的にさしちゃったりしますよね。自分の身体よりバッグが濡れないように。あの不安も皆無。バッグを優先させないので、あなたの身体も濡れないというオマケ付きですよ。

 

 

カラバリは、前バージョン同様、ブラックグレー。サイズは、【M】【L】2サイズ展開。オフィシャルページに、収納可能デバイス例がいくつか掲載されていますので、ここは自分のデバイスのためにじっくりチョイスしてあげましょう。

 

 

デバイス収納感の例:サイズ
iPad Pro 11インチ

 

 

デバイス収納感例:Lサイズ
MacBook Pro 15インチ

 

 

ちなみに、前バージョンでは若干、「ギリギリ入る感」があった「MacBook Pro 16インチ」も、サイズを若干変更して 約1cmの余裕が生まれています。

 

 

では、収納部をチェックしてみましょう。

 

まずは収納部をオープンする「ジップ」。すでにココからアップデートしています。内部に水やホコリが入り込まない防水ジップに「YKK」を採用。高級バッグにも使用される、お馴染みの日本発・世界定番。間違いなし。動きもスムースに、開閉ストレス無し。

 

 

そして、オープン。ここも、全面がアップデート。「リップストップナイロン」がほぼ全面に敷き詰められています。万が一、何かの弾みで小さく小さく破いてしまっても、または穴を開けてしまったとしても、それ以上破けることを防御してくれる、賢過ぎる特殊ナイロン。
アウトドア用品や軍服にも使用されていることで、有名。繊細でスマートなミニマムリュックでも、中身は実用的に、タフに進化。

 

 

こちらも新たにバージョンアップしています。デバイス収納部には、ウレタン=ウエット素材を採用。耐衝撃力が段違いにアップしています。そして、ソフト素材により、傷防止機能もプラスされました。さらにさらに!コレは後に出てくる機能性にも通じるのですが、内蔵されたウレタン=ウエット素材は、背面パッドと内臓防水シートにプラスして「背面の汗などの防水」効果にも一役かってくれているのです。

 

 

…もうこのあたりで「あ、ニューバージョン、明らかに買いかも…」と思い始めたあなた!まだまだコレはほんの序の口。なにしろ、17箇所のバージョンアップですから。さあ、急ぎめに続けましょう。

内部収納ポケットのレイアウトは前バージョンを踏襲しています。

 

A:デバイス収納部
B:ジップポケット
C:フリースペース
D:アイテムポケット A
E:ペンホルダー
F:アイテムポケット B

 

収納例。

とにかく、荷物が少ない日。MacBook。財布、ボールペン。iPhone。マスク。

 

 

MacBook。AirPods Pro。ウオレット。メモ。ペン。iPhone。

 

 

iPad。AirPods Pro。A4クリアケース。AirTag。

 

 

MacBook。マウス。モバイル用マウスパッド。ペン、iPhone。AirTag。

 

 

ジップポケットのジップにも「YKK」を新たに。頑丈かつ、滑らかな動きになりました。

 

 

そして、AirTag(エアタグ)です。もちろん、tileでも。カギやAirTagなどのトラッカーを装着しておける「キーリングシステム」を新たに搭載しています。

Thin Pack 2.0のジップポケット内に搭載されていますので、ジップの蓋を閉めた安全な状態で、カチッと AirTagやカギの固定装着が可能です。

 

装着部分のボタンをカチッと押してすぐにリリースできますので、カギもそのまま(キーリングを付けたまま)使えます。バッグに戻す時にもカチッとワンタッチ。例えば、キーリングにAirTagとカギの両方を装着しておけば、Thin Pack 2.0内では、バッグ用のAirTagになり、カギを使う時には、カギ用のAirTagになるわけです。究極の一石二鳥。これだけで、AirTagやトラッカーが2つの用途に使えてしまうという。

 

 

Thin Pack 2.0のサイドには、ちょっと見ではわからない感じの所謂、隠しポケットが搭載されています。流行のキャッシュレスミニウオレット、AirPodsなどチョイっと収納しておける便利ポケット。メイン収納以外の唯一のポケットでもあります。もちろん、このポケットにも新たに「リップストップナイロン」が敷き詰められて、タフ度アップ。

 

 

そして、新たなストラップ。ここには数々のギミックが新搭載されまくっています。

 

 

まずは、「スタビライザーベルト」が新たに登場!ストラップの左右に渡して、より身体にフィットさせることが可能となる新アイテムです。ただでさえ、フィット感で動きやすいThin Pack 2.0ですが、このベルトで身体に確実に固定させることにより、激しい動きでも、まったくズレなくボディフィット

 

 

階段でも、走っている時でも、自転車やバイクの走行中でも、Thin Pack 2.0はあなたの身体に吸い付く。より「着る、スマートリュック」度がアップします。

 

 

そして、なんとこのスタビライザーベルトのバックルシステムには、ドイツが生んだ世界定番ロックシステムFidlock(フィドロック)」が使用されています。ロゴが眩しいぜ!!みなさんご存知の有名バッグメーカーの製品や、ヘルメットのバックルにも使用されている、定評のロックシステム。片手でワンタッチで開放脱着OK。

 

 

こういう「サブベルト」「サブストラップ」って、チャチい玩具っぽいバックルだと、モチベーション下がって(?)そのうち面倒臭くなって、最終的にはまったく使わなくなっちゃって、常時、意味なくプラプラさせちゃったり・・・そんなモノとは一線を画す、Thin Pack 2.0のフィドロック仕様のスタビライザーベルトでございます。カチッ!カチッ!がうれしい。

 

 

さらにさらに、ストラップのナイロンベルト。Thin Pack 2.0のストラップ調整、スタビライザー調整に使用されているナイロンのベルトは、乗用車に使用されているシートベルトと同等耐久性の超強力モノが使用されています。激しい動き、力にもビクともしません。もちろん、このナイロンベルトも新たに改良されたモノなのです。加えて、調整バックルのサイズも少し大きくしました。これにより、旧バージョンよりもベルト調整がしやすくなっています。

 

 

ミニマムライフスタイルのためのThin Pack 2.0ですが、「やっぱり、AirPodsだけは手元ですぐに使いたい」とか「iPhoneはバッグを開けずに出したい」とか、「頻繁にカギの出し入れが必要なので、なんとかしたい」とか「サングラスを差し込んでおく場所が欲しい」とか、使う人によってその用途も微妙に異なるのがバッグというものの常であります。

そこで、登場したのが「モジュラーアクセサリシステム」。これからは、拡張性も手に入れたミニマムに。強力なマグネットシステムにより、様々な拡張オプション収納アイテムが簡単に装着、脱着可能になります。

 

 

ストラップからレッドタブを引っ張れば、すぐに外れます。逆に、ストラップのシステム部分にくっつけるだけですぐに装着OK。

 

 

で、このシステム用の拡張アイテム第一弾が「AirPodsホルダー」。オプションでの別途同時発売となります。
AirPods Pro、AirPods、その他のイヤフォンユーザーの方はぜひぜひ導入のご検討をオススメ。

 

 

胸元にスッと入れておける瞬時性。

ケースごとはもちろん、耳からちょっとの時間だけ外しておきたい時の「イヤフォン置き場」的にも使える。
(実はこの、ちょい外しの時が最も紛失しやすいんですよ!魔の時間帯。無意識にパンツのポケットに入れちゃったり、そこらへんに置き忘れたり…胸元にこういう場所ができるって、ホント助かります)

 

 

で、おもしろいのは、使用しない時のアクセサリ保管方法(?)。マグネットシステムですから、ご自宅のスチール家具とか、冷蔵庫とか棚とか様々なスチールにペタン・カチンと貼っておけば良いわけです。自宅での充電完了後のAirPodsの保管場所にしちゃうってのも良いかも。

 

 

拡張アクセサリは、このThin Pack 2.0を始めとして、これからもMinZのバッグシリーズに装着されていく予定。なので、アクセサリアイテムもガンガン登場予定。乞うご期待!「こういう拡張ホルダーが欲しい」というリクエストもぜひぜひお待ちしております。

 

 

これも新しいストラップの秘密です。量、増やしました。「身体にフィットする」からには、「身体にやさしい」スマートリュックでもありたい…ということで、ストラップのメッシュパッドの分量を、スリムなデザインのバランスをキープできるギリギリな線で増やしています。これにより、かなりアタの背負い心地もアップ。

 

 

…と、このメッシュパッドの流れでThin Pack 2.0背面のメッシュパッドの変更についても。背中の汗から防水できる、シート内蔵のメッシュパッドは前バージョンから引き続き採用。メッシュの素材も細かく改良してあります。さらに、新たに搭載されたデバイス収納部のウレタン(ウエット)素材もプラスされて、吸収性、防水性が強力になりました。

 

 

よく、「薄けりゃいいんでしょ?」的に、ただただ、単に薄いフォルムだけにしたリュックがありますが、あれは相当にキビシイのです。背中にフィットする分、汗もダイレクトにビタッとくっつきがちですから、Thin Pack 2.0のような、複数の防水処理を施していないと大変なことになります。べちょべちょ…。
ここんとこは、MinZ開発チームが、前バージョンより拘っているポイントの一つなのです。おまかせください。

 

 

旧バージョン同様、新たなバージョンにも、ちょっと手で持ったり、ハンガーに吊るしたりする時に便利なミニハンドルも搭載されていますよ。スリムフォルムでライトウエイトですから、自宅では、吊るして保管するというのもスマートかも。

 

 

 

さてラストに、前バージョンからのバージョンアップした17ポイントをリストアップしておきましょう。

 

① トップジップの滑らかさ強化 = YKKジップに変更
② 高さサイズ変更(MBP16インチ収納時にも1cmの余裕アリ)
③ ストラップのアップデート(デザイン変更)
④ ストラップのアップデート(内部にクッション追加/肩への負担軽減)
⑤ ストラップのアップデート(フィドロック®搭載のスタビライザーベルト付属で背負い時安定性UP)
⑥ ストラップのアップデート(メッシュパッド分量変更)
⑦ ストラップのアップデート(拡張オプションアイテム装着用ベルト搭載 = スマホ/AirPodsホルダー他 装着可能)
⑧ 背中メッシュの品質変更(素材をバージョンアップ)
⑨ 収納部素材のアップデート(デバイス収納部=ウレタン/ウエット素材)
⑩ 収納部素材のアップデート(デバイス収納部=内部保護パッド追加
収納部素材のアップデート(全面リップストップナイロン仕様)
隠しポケットのアップデート(内部リップストップナイロン仕様)
隠しポケットのアップデート(YKKジップに変更)
⑭ 内部収納ポケットにキーリングシステム搭載(AirTag、カギなど装着OKの便利アイテム)
ストラップのアップデート(長さ調整バックルのサイズをアップ。より安定感のあるサイズへ)
ストラップのアップデート(ナイロン部分素材の変更。乗用車シートベルト同等レベルの強度へ)
⑰ ストラップオプションアイテム AirPods ホルダー同時発売開始

 

 

徹底解説してきましたThin Pack 2.0。なにしろ、薄さという最大の特長に、さらにさらにさらに…の大量のギミックをプラスしての進化版。MinZがお届けする、「みんなが欲しかった、スマートリュック」で、2022年を、無駄のない、快適なミニマムモバイルライフで、ヒョイヒョイっと走り抜けちゃってください。

 

(text:TokyoTool編集部 ヨウジロウ)

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