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【レビュー】Air Sling Pro(前編)

 

ヴィトンやグッチと肩を並べるようになったんですよ!

メッセンジャーバッグとブリーフケースのコラボレーション。キックスターター出身のオーストラリアのブランドALPAKAからの新世代バッグ第一弾「7ven」の話です。入荷したと思ったら、速攻で完売を繰り返すこの逸品。なんと、楽天でヴィトンなどのユーズド高級バッグを販売するショップで、7venユーズドが販売されるようにまでなりました。

でも、そりゃそうなのです。既にユーザーの方々ならとうにご承知のあのクオリティ。無数のギミック。コスパ・満足度100%バッグなのですから。

そして、あれからおよそ9ヶ月。遂にALPAKAの新作バッグが発売です!
さあ、どんなプロダクトを提案してくれるのかというこちらの期待を裏切らぬどころか遥か上を行くバッグの登場ですよ。今度はコンパクトバッグです。

必要最低限でも、この時代、やっぱりiPhoneとモバイルバッテリーがうまく収まってくれなきゃ困るんです。で、そうなるとケーブルも必須なんですよ。で、サコッシュトートに入れてるメモとかペンとか財布とかの基本アイテムも一緒に収まってくれなきゃ・・・と切り無くやってると結局ショルダーとかフツウのメッセンジャーとかオーバーサイズのバッグをセレクトすることになっちゃうんですよね。

結局バッグの中、ガラガラに空いてるっていう。ついでに、デジタルツールがバッグの中でガラガラ音たててるっていう・・・結局、パソコン周辺機器メーカーが発売しているような安いシロモノで妥協。

サコッシュ以上・ショルダー(メッセンジャー)未満・デジタル仕様・なおかつシャレオツなコンパクトバッグが欲しい!

というわけで、我らがALPAKAの出番です!お馴染みクラファンの【Indiegogo】達成率2,410%(!)を記録した驚異のコンパクトバッグがいよいよMacPerfectから日本でも一般販売されたのです。

 

製品名は「Air Sling Pro(エアスリングプロ)」。ご注意いただきたいのが、Indiegogoのファンド終了間際に、Air Sling の上級バージョンに位置するAir Sling Proの構想が発表されました。なので、その最新バージョンが一般発売されるわけですよ。

さてさてさて、異様に長い前置きはこれで終了。早速、このミラクルなバッグの冒険に出かけましょうよ!

 

こんなエクステリア。iPhoneと比較すればそのコンパクトさがわかります。取り回ししやすいジャストサイズ。

 

7venの弟。または息子。

 

バッグの中にアクセスするために、身体の前面にクルッと持ってくる時、ありますよね。この時の取り回しもラクラク。計算されています。「あれ〜、どこ行ったかな〜」と、バッグをいったん下ろしてガサゴソ・・・てなアクションは不要。

カラバリは、ブラックとグレー。このあたりは7venの人気カラーを踏襲。しっかりと迷いたいです。

 

 

 

ストラップ込みのルック。カッコいいでしょ!?安っぽさ皆無。これも7ven踏襲。まさに7venの弟、または息子という趣。

 

ブラック

グレー

 

フラップ(蓋)を開けてみましょう!

 

USBポート装備。

 

もうトップの画像でバレバレですが、このAir Sling Proはポイントが無数。で、最も目立つポイントがこれなんです。なんと!【USBポート搭載】なのですよ。

こ、こんなバッグ見たことない!つーか、超便利な予感しかしませんよこれ!

 

 

はい。iPhone接続。充電開始!

 

 

フラップ(蓋)は閉めたままで、OK。位置も絶妙に計算されています。見えそうで見えない?いや見える?というチラ見せ状態。

 

 

 

 

で、簡単な仕組み(でも周到に計算されつくされているわけ)で、Air Sling Proのメインポケットに自分のモバイルバッテリーを収納しておいて、Air Sling Proポケットの中のUSBケーブルがこのUSBアダプタに繋がってるわけです。

 

 

かつていない程スマートな「ケーブルとバッグの関係」がここに完成。

 

「面倒くさい」「見たくない」「見せたくない」「かっこ悪い」「混線してる・こんがらがってる」というバッグとケーブル関係のアレはすべて解消される超効率的なシステム。バッグ内部にケーブルやイヤフォンを通す穴があって・・・なんていうのもありましたが、アレはなんだかな、という感じであまり普及しませんでしたね。

なんだか、バッグそのものからチャージングしてるみたいな図です。

 

 

で、移動中はAir Sling ProのメインポケットにモバイルバッテリーとiPhoneを収納。もちろん、iPhoneを他のポケットに入れてもOK。メールやSNSチェック、そして通話などはそのまま、充電したままでどうぞ!

 

 

気になる収納可能なモバイルバッテリーのサイズなんですが、通常iPhoneに使ううようなほとんどのモバブが入るかと思います。写真はモバイルバッテリーの中ではかなり大きな部類に入るハイパージュース1.5 60Whモデル(123 x 24 x 111mm)。余裕で収納できます。

で、ついでにこのモバイルバッテリーを収納するメインスペースには、2つの仕分けされたポケットも搭載されていますので、ここにiPhone入れるのも良し、イヤフォンとかケーブル入れるも良し、ポタアン系入れるも良し。収納関係についてはまたのちほど。

 

 

そして、ALPAKAは「ただ単にポケット付けときましたから」では終わりません。ちゃーんと、デジタルツール同士がぶつかってキズなど付かないようにポケット表面にはフェルト系の布地を施しています。なので、ポケットの中でモバイルバッテリーとiPhoneがこすり合って・・・てなことは皆無。ここ大事。デジタルツールが入るポケットだの何だのって謳ってる割にこういうとこ気を抜いてるモノ多し。さすがです。

 

 

さらに、このポケット内部には7ven同様のマテリアルが使用されているのですが、それは後編で。

さて、ストラップ行きましょう!

Air Sling Proのストラップは、ただ単に「肩に掛ける部分」とはまったく異なります。まず、Air Sling Proのストラップ部分は、「肩からよっこらせ・・・」と外すタイプじゃないのです。(もちろん、そのよっこらせ、で外しても可ですよ)2つに分かれるので、着脱がスムース。髪型とか帽子とか気にするオシャレさんなアナタには絶対にこのタイプをオススメ。

で、その2つにセパレートした部分は、ALPAKAお家芸とも言えるマグネットロック(バックル)一瞬で結合されます。ドイツ製作の信用あるモノを使用。そして、Air Sling Proのストラップ自体が車のシートベルトレベルなのです。絶対に本体から外れて吹っ飛ぶなんてことはありません。Air Sling Proのストラップで乗用車を引っ張ることすら可能な強度。

 

ストラップ1本だけでこのクオリティって・・・

 

そんな強力なストラップなのに、Air Sling Proのストラップのアジャスト(調整)がまたスマートかつスピーディー。片手でリングを引っ張るだけ!!自転車に乗ってる時なども片手調整できますから、これも相当なポイント。

 

 

さらに、Air Sling Proは本体とストラップをセパレートしても使えます。

 

 

まず、リバーシブル仕様なのです。コレ、メチャメチャデカイポイントです。7venは右肩・左肩掛けモデルがありましたが、Air Sling Pro の方はストラップを逆さにすれば、両方にイケる。なので、1モデルです。生活習慣によって右肩でも左肩でもどうぞ。

Air Sling Pro本体とストラップを結合する部分には、これまた贅沢なパーツを使用。

 

 

ストラップの脱着がこれまたスピーディー!リングに通して特殊ベルクロ素材部分を貼っつけていくだけ。気持ちいいっ!!

 

 

頻繁に一定の力が加わるこの部分には、亜鉛合金が使用されているのです。亜鉛合金は、通常、車のモール、時計のケース部分、ドアのレバー部分等に使用。頑丈です。それもかなり。

さらに狂ってる(いや、正しいんですよ!)のが、このリングの塗装にはイオン蒸着を採用。アメリカで発売された宇宙開発(!)のための塗装技術らしく、擦りキズや摩耗に強く、耐蝕性、耐候性にも強いとのこと。どうしてもガチャガチャといろんな場所に擦れてしまうシーンも多いバッグのパーツとしては誰も文句言えないでしょう。これは。

このリングは、片手調整可能なリング部分にも同じモノが使用されています。頼もしさしか感じません・・・

そんなのは常識ですよ。わざわざ売りにする必要もありません」的にサラッとショルダー部分には肉厚パッドが使用されています。

 

 

ショルダーストラップを外してクラッチバッグ的に使用することもできます。

「なんだか、クラッチバッグとかセカンドバッグとかって・・・」という方はぜひこちらを御覧いただきたいです。

Air Sling Pro背面には何かと使えそうなハンドルが搭載されていますから、ここを持って使えば、いわゆるクラッチバッグっぽさは皆無。タフっぽく使えます。

 

 

さらに大きなバッグの中に、ポンとバッグインバッグとしてもどうぞ。ここは7venユーザー/Shift Packユーザーの方々はぜひともAir Sling Proも揃えて使っていただきたいところ。

 

 

・・・と、ここまで語ってもまだ、言いたいことの半分に満たない困った状況です!後編へどうぞ。後編ではALPAKA定評の高マテリアル関係を中心にして、まだまだ無数に用意されているギミックも続々ご紹介します。

 

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