Tokyo tools Blog - 気になる生活 / 33
 

Apple CarPlayを、ゆる〜く覗いてみる。
12/31 追記・(ほぼ)すべての車でApple CarPlayが使えるようになった!?

Apple CarPlayって、今、どうなってるの?

普段、車をまったく運転しない人。ほんのたまに、の人・・・気になりません?今、車とAppleデバイスの関係、というか連携ってどうなってるのか。スマートカーは実現化しているのか?

そんなこんなで、Appleとクルマの世界をゆる〜く、Apple CarPlayユーザーの方や、TokyoToolのインスタのフォロワーさんなど巻き込みながら、いろいろお伺いしながら、覗いてみましたよ。

そして!少し前までは「自分の車のナビがApple CarPlayには対応していない」状況だったものが、一転して、(ほぼ)すべて(?)の車種で「今日からすぐに使える」ようになったのですよ。コレはデカイです。

まずは、今までの状況を・・・

「やっとこさ、CarPlayに対応したんです」

当然のことながら、Appleの車載システムCarPlayは、「せ〜の」ですべての車、ナビに連携したわけではありません。もう、何年もかけて、そして今でもまだまだ連携していない車種、ナビも数多く存在します。

「やっとって感じです。本国、ヨーロッパ方面が連携してから、日本で使えるまで数年待ちましたよ・・・」(都内にお勤めのプジョー3008GTオーナー E.M.Iさん)

E.M.Iさんの愛車にお邪魔しました。なるほど!「車載iPad mini」という趣です。

 
 

意外だったのは、iPhoneとはBluetoothではなく、ケーブル接続というトコロ。さすがに、データ量的にワイヤレスじゃ無理って感じなんですかね。ただし、車種によってはワイヤレス接続可能な車もあるようです・・・。

 
 

E.M.Iさんの印象では、残念ながらマップ関連は、Apple純正よりもサードパーティアプリに軍配が上がるとのこと。ただ、今回のWWDCで新しいマップのソリューションが発表されましたよね?既に、Apple Carが街を走っているなんてのも報道されてたし、このあたりはまだまだ逆転劇があるかも・・・。

現在E.M.Iさんが主に利用しているのがNAVITIMEアプリ。パーキングの混雑状況などもバッチリ出てくれます。こちらはサブスクリプション。

 
 

カーナビとして押さえてほしい情報は
すべて表示

「デザイン的にはこんなもんだろうな〜・・・って感じですが(笑)、カーナビとして抑えていてほしい情報(トイレ・コンビニ・駐車場の満空情報含む)をきっかり表示し続けてくれるのがイイ感じなんです。推奨ルートもvics渋滞情報拾って割と的確だと感じています。さすがに、サブスクだけのことはあるのかな?(笑)昔、カーナビって、年間更新で2万円近くかかってたことを顧みると、このサブスクの価格はそんなに高いとは感じなかったり(笑)・・・」(E.M.Iさん)

例えば、Googleマップ系はどうなんだろう?

「GoogleのWazeも情報シェアというコンセプトはすごく面白いけど、個人的には・・・なにせまだユーザーが少ないから長所が実感できないです。」

 
 

「あ、そういえば、Yahooのカーナビが最近、CarPlay対応しましたね。使ってみた感覚だと、ちょっとルート検索があれ??って感じで個人的には使ってません・・・。というか、これはYahooナビが悪いわけじゃなくて、CarPlay版だと機能がだいぶスポイルされているみたいなんです。」(E.M.Iさん)

ここで、現在、プジョーがiOSデバイスとどんな連動ができるのか、スクショをいただきました。

 
 

iOSで、車の管理。

今は燃費計算もiPhoneの時代なんですね!普段、運転していないと新鮮かも。

 
 

Apple WatchのユーザーでもあるE.M.Iさんなので、これもいただきました。Apple純正のマップアプリでCarPlayでナビしていると、曲がるタイミングなどで⌚️の画面とバイブで知らせてくれる。

 
 

「CarPlay対応の独自アプリを出してCarPlay内で管理する(カーナビアプリも同様)ようなのも、高級車ブランドは出して、横目でウラヤマです・・・(笑)」(E.M.Iさん)

 

ということで、TokyoMacインスタのフォロワーさん(BMWのオーナーさん)に許可をいただいたので、その様子がわかる投稿をこちらに。なるほど、未来感アリアリです。スチール系のバンドとも相まってかっこ良過ぎるっ。

 
 

ちょっと前にあったAppleのCarPlay展開ってよりも、各メーカーごとに「自分とこだけのシステム」独占感を出してきてるんじゃないかと勝手に妄想しているんです。ちょうど、初期のApple TVの「だけ感」じゃなくなって・・・すべてを独占するという方向にはならなくて、Android TVとかも入ってきたり、メーカー各社独自のシステムが入ってきたり・・・今のテレビのような感じ?勝手な想像ですが、そこらへんをどう思うか聞いてみました。

「IT系本家のアメリカ車の状況とかはよく知らないんですけど、少なくとも欧州車系は日本車勢よりも、Carplay、 Android Autoに積極的な感じですよ。ほとんどのの欧州系のメーカーが数年前くらいから(浅い深いはあるにせよ)対応してる新車販売に力入れてる感、あります。ここに来てようやく日本車勢も対応してきてる感じなんですが、ここまで遅れたのは・・・これは個人的な予想なんですが・・・既存のカーナビメーカー・・・2つのP社(パナソニック&パイオニア)との昔っからのお付き合い的なアレもあったのかな〜と・・・。」(E.M.Iさん)

大人の事情・・・?・・・
このまま電気(自動車)方向に進んでいくと、いろいろともっと密接に連携が浸透してくるのだろうか。

「もっとぜんぜんアプリ依存になってくると思いますよ〜。将来的には車庫入れ車庫出しは運転席に乗らないで外からSiriで、なんてことになり得る可能性もありそうですよ〜。」(E.M.Iさん)

さて、運転、ナビ以外のことも覗いてみましょう。AppleMusicとカーステとの連携。

 
 

AppleMusic、通話は完璧連動。
カレンダーアプリとの連動も。

「完璧。ほぼ、iPhone触っているのと同様の操作感。siriもちゃんと答えてくれますよ。Siriは、当然のことながら、CarPlayと相性良いです。通話、音楽、純正のメッセージアプリ・・・いろいろ助かります。さすがに、Netflixは観れませんけどね(笑)。」(E.M.Iさん)

ハンズフリー通話の質はどうですか?

「ハンズフリー通話は品質、使い勝手など何ら不満がありません!あと、カーナビアプリで面白かったのは、純正のAppleマップはちゃんとカレンダーアプリに入れたスケジュールイベントで場所指定をしておけば、自動的に目的地設定されて出発待ちの状態でスタンバイされているんですよ。このあたりは、さすがの純正アプリ感ありますね。」(E.M.Iさん)

 

 

 

忘れちゃならない(苦笑)、車載のチー充電はいかがですか?

「この車のチー規格がどうなってるのか不明ですが、ボクのiPhoneXR充電はめっちゃ遅い(笑)。CarPlayで使用してることが多いのでほぼUSBつなぎっぱでケーブル充電しか使用してない状態です。」(E.M.Iさん)

(10/31更新)先日のiOS13でCar Playも若干の変化。

CarPlay Dashboard」。このボタンをタップすると・・・

 
 

画面分割キタッ。iPadライクっすね。ただし、まだ純正マップのみ対応。NAVITIMEなどでこの使い方はまだ無理です。

 
 

あ、Appleのマップに渋滞情報が加わりました。Appleさんにはマップでさらに頑張って欲しい!

あと、意外と嬉しい機能。今までCarPlay上のアプリを起動すると、iPhone上のアプリも起動されちゃったりしてたんですが、これが各々独立して使えます。何気にうれしい。

 
 

・・・と、ここまでがちょい前までの日本のApple CarPlayの状況だったわけですが、これが一変するような製品がパイオニアから発売されました。もちろん、めちゃくちゃ売れてるみたいです。

その製品が「FH-9400DVS」という「カーオーディオ」なのです。このカーオーディオがApple CarPlayに完全対応しているのです。ジャンルでは「ディスプレイオーディオ」に区分けされますが、そんなことはどうでもよく・・・(笑)。

 
 

(12/31更新)ここに来て、
パイオニアから最強アイテムが発売されていた。

 
パイオニアのPVより

もちろん、前出のナビタイムなどのナビアプリを始め、今までご紹介してきたApple CarPlay対応の車載ナビとまったく同じことが、全てできるわけです。

 
 

既に今のトレンドは、もはやカーナビじゃなくて、カーステ+Apple CarPlay?

実はコスパ的にも「40,000円ちょっとで、カーオーディオ買ったら、Apple CarPlay使えちゃった」という感じ。そして、もちろんパイオニアのカーオーディオですから音が良し。つまり、Apple Musicにもうってつけ。

 
 

気になるのは「自分の車に搭載できるのか?」この一点につきますよね。この 「FH-9400DVS」が車載できるのは、「2DIN規格」なので、一昔前の車ならほぼ全て、最近の車でも大抵のものには取り付けキット等で搭載できるわけですね。

世の中のだいたいの車は「1DIN」 とかその倍の高さの「2DIN」とかの規格でオーディオとかナビを取り付けられるスペースを最初から取ってあるのが普通なのですが、最近の車では、DIN規格のスペースを最初から作ってない車もちょくちょく出てきてる(デザイン優先)から、導入前によく検討しましょう。もちろん、「車種のグレードや仕様、メーカーオプション、ディーラーオプションの装備品」によってスンナリと装着できない場合もあるから、取り付けキット使用の場合は特によくよく吟味・検討した方が得策っぽいです。

(参考)2DIN規格サイズ・・・ 縦100mmx横178mm

・・・と、ここで、さらにお安い「FH-8500DVS」という機種も発見。違いは下記とのこと。解像度の違いがデカイのかな。ここは迷いますよねえ・・・

●FH-9400DVSは高画質6.8インチタッチパネルを採用。ディスク直接入れ出し可能。

●ホーム画面と 壁紙デザインを変更

●ハードキーの「戻る/DISP」ボタンを削除
(「戻る」ボタンはソフトキーで対応、「DISP」ボタン(戻るボタン長押し)は「MODE」ボタン長押しで対応)

まず、今乗っている自分の車が「2DIN規格」の場合で、今すぐApple CarPlayライフをスタートしたいって方はこれはもう即決ですね〜。いや、ここに来て、一気にApple CarPlay、浸透しちゃうかもですよね。これは。

(text:TokyoTool編集部 ヨウジロウ 協力:EMIさん)